CRISPR-Cas9システムとは?
CRISPR_図1![Tg_図1](https://www.tokumen.co.jp/wp/wp-content/themes/iij_custom/images/pages/img_d3_03_01.jpg)
![Tg_図1](https://www.tokumen.co.jp/wp/wp-content/themes/iij_custom/images/pages/img_d3_03_01.jpg)
原核生物の獲得免疫機構を利用したゲノム編集技術です。 標的遺伝子の配列に対して特異的に結合する配列 guide RNA (gRNA)とCas9ヌクレアーゼの働きにより任意の配列を切断する事が出来ます。 この編集技術を利用することで、受精卵での標的遺伝子のフレームシフト変異や変異導入を可能にし、新たなゲノム編集の技術として注目されています。
特殊免疫研究所ではBroad InstituteよりCRISPR/Cas9システムの使用ライセンスを取得しています。
CRISPR/Cas9システムの特徴
- guide RNAの設計が比較的容易であるため、自由なデザインが可能です。
- 従来のES細胞を使った遺伝子改変作業より短期間かつ、低予算で作出が可能です。
- 点変異、タグなど短い配列のノックインが可能です。
- これまで作製が困難であったKOラットやKIラットの作製が可能となりました。
- 細胞レベルでの改変も可能となりました。
作出方法
CRISPR_図2![Tg_図1](https://www.tokumen.co.jp/wp/wp-content/themes/iij_custom/images/pages/img_d3_03_02.png)
![Tg_図1](https://www.tokumen.co.jp/wp/wp-content/themes/iij_custom/images/pages/img_d3_03_02.png)
- Cas9遺伝子とguide RNAが導入されたプラスミドベクターをご提供頂きます。
- 調整したプラスミドDNAを受精卵に顕微注入、偽妊娠動物へ移植致します。
- ファウンダー候補個体を出産、育成、離乳させて、生検致します。
- サーベイヤーアッセイにより変異個体の選抜 (1頭以上)致します。
- シーケンス解析(オプション)致します。
- 納品もしくは、繁殖(別途お見積り)致します。
![図3](https://www.tokumen.co.jp/wp/wp-content/themes/iij_custom/images/2023_re/page/CRISPR_3.png)
活用方法
例えば、ヒトの遺伝子を導入した弊社のセミ・ノックインマウス、ラットと組み合わせることで、
標的とした遺伝子がヒト化されたモデル動物(ヒューマナイズド)の作出が可能となります!
![図4](https://www.tokumen.co.jp/wp/wp-content/themes/iij_custom/images/2023_re/page/CRISPR_4.png)