CRISPR-Cas9システムとは?

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原核生物の獲得免疫機構を利用したゲノム編集技術です。 標的遺伝子の配列に対して特異的に結合する配列 guide RNA (gRNA)とCas9ヌクレアーゼの働きにより任意の配列を切断する事が出来ます。 この編集技術を利用することで、受精卵での標的遺伝子のフレームシフト変異や変異導入を可能にし、新たなゲノム編集の技術として注目されています。

特殊免疫研究所ではBroad InstituteよりCRISPR/Cas9システムの使用ライセンスを取得しています。

CRISPR/Cas9システムの特徴

  1. guide RNAの設計が比較的容易であるため、自由なデザインが可能です。
  2. 従来のES細胞を使った遺伝子改変作業より短期間かつ、低予算で作出が可能です。
  3. 点変異、タグなど短い配列のノックインが可能です。
  4. これまで作製が困難であったKOラットやKIラットの作製が可能となりました。
  5. 細胞レベルでの改変も可能となりました。

作出方法

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  1. Cas9遺伝子とguide RNAが導入されたプラスミドベクターをご提供頂きます。
  2. 調整したプラスミドDNAを受精卵に顕微注入、偽妊娠動物へ移植致します。
  3. ファウンダー候補個体を出産、育成、離乳させて、生検致します。
  4. サーベイヤーアッセイにより変異個体の選抜 (1頭以上)致します。
  5. シーケンス解析(オプション)致します。
  6. 納品もしくは、繁殖(別途お見積り)致します。
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活用方法

例えば、ヒトの遺伝子を導入した弊社のセミ・ノックインマウス、ラットと組み合わせることで、 標的とした遺伝子がヒト化されたモデル動物(ヒューマナイズド)の作出が可能となります!
図4